杉本康平税理士事務所【コラム】

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所長コラム

2008年9月〜10月に、山口新聞のコラム「東流西流」掲載のため記事を執筆しました。その中からいくつか抜粋してご紹介します。

2008年9月1日(月)掲載

さかな

我が家には、小学校二年生の長男と幼稚園年長の長女がおり、一男一女の四人家族。
 この長男が一年生のとき算数の授業で、引き算の文章問題を作った。
 リンゴが八個ありました。三人で一個ずつ食べました。あと何個残っているでしょう。というようななのを作ってみようというお勉強。
 で、作ったのがこれ。「さかなが十一ぴきありました。おとうさんが六ぴきたべました。ぼくが三びきたべて、いもうとが二ひきたべました。おいしかったです」
 なかなかやるなぁ。ちゃんと残り0匹になっていて計算もされている。しかもそれだけで終わらず、おいしかったって。
 お父さんは大きいから六匹食べて、僕はお兄ちゃんだから三匹で妹が二匹。みんな魚が好きなんだなって家の様子まで見えてくる。
 十一匹ってことはサンマじゃないな、シシャモかなとか、家族団らんの食事の様子までいろいろ想像が膨らみ、算数の問題に情緒が入って、なんだか楽しくなってくる。
 答える方は、あと何匹?って聞かれてないから、答えることは出来ないのが玉にきずだが、そんなことを差し引いても良く出来た。
 ところでお母さんはさかなを食べなかったの?

2008年9月22日(月)掲載

ヨコスカ

「ふるさとは遠きにありて思うもの」と室生犀星が読んだように、育った頃はどうってことも無かったけど、ふるさとを離れ、異土の地に根をおろすことになると、じわじわと慕情のようなものが湧いてくるのが不思議なような気もする。
 そんなわけで、今日はふるさと横須賀のことを書いてみようと思う。
 地理について。山が多く平野が少ない。平坂という名の坂を下ると市の中心部に出るが、この辺りはほとんどが埋め立てで、父から幼少の頃、坂の下は砂浜だったって聞いて驚いた。
 猿島という名の東京湾に浮かぶ唯一の無人島がある。幕末から戦前にかけては首都防衛拠点となり、煉瓦積みの要塞が今も残る。
 三笠公園から船で二十分程度で行けるので、海水浴シーズンには砂浜が人で埋まるし、時々米兵がサバイバルゲームをしていたりする。
 難読地名でいうと「不入斗」っていうところがあって、山口県にも特牛とか秋穂などあるけど、この「いりやまず」も結構ハイレベル。
 いまだかつて横須賀の高校は甲子園に出場したことが無い。第七十六回大会では、この不名誉な記録を破ろうと臨んだけど、やっぱり甲子園は遠かった。
 「変人」コイズミさんを生んだところ。そんなぼくのふるさとヨコスカです。

2008年10月6日(月)掲載

税理士合格

人間至る所青山あり。
 横須賀から下関に移ってきたのは、平成十六年二月だった。
 「よく決断したね」と言われることが多いが、自分では決断したという感じが無かった。
 声を掛けて下さった税理士事務所に入り、足手まといになりながら経験を積ませてもらった。
 文字無きものから学ぶほど身につくことはない。一年経って、ようやくぼんやりと税理士業の全体像が見えてきた。
 その頃から事務所の所長(笑顔の素敵な八十四歳)が重要な仕事を任せてくれるようになり、間近で更に学ばせていただいた。
 それから約半年後、所長が倒れ、そのまま入院となった。日に日に容体は悪化し、とても仕事ができる状態ではないのに、ベッドの上からの凄まじい指示とチェック。
 何とか安心してもらおうと必死に詰めをして報告。今思えば、この時実務能力が飛躍的に向上した。
 同時に、自分がなろうとしている税理士という職責の重さを身をもって教えてもらった。
 平成十七年十二月、税理士試験合格。所長は食事を殆ど摂れないようななか、祝宴を設けてくれ、一口だけビールを嬉しそうに飲んだ。
 そして僕は今、税理士をしている。

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日本の中小企業を元気にする!
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山口県下関市の商工会館にて杉本康平税理士事務所主催によるセミナーを開催しました。中小企業を取り巻く経済環境は未だ厳しい状況となっております。強い会社作りを目指す経営者・事業主の方に多数ご参加頂きました。
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